ツイッターの「いいね」を振り返る 第2回(3月のビットコイン分裂危機について)
僕が「いいね」したツイートを振り返る企画第2回は簡潔に。
Bitcoin Unlimitedによるハードフォーク問題に対するビットコイン取引所からの共同声明文(和訳) | Zaif Exchange https://t.co/NBGQBvhmXz
— Takao Asayama 🔗 朝山貴生 (@TakaoAsayama) 2017年3月17日
今年の3月は、これまでのビットコインからBU(Bitcoin Unlimited)派として、一部のマイナーがハードフォークして出て行く、つまりビットコインが2つに分裂するかもしれないという騒ぎがありました。
この件は最終的にBUのハードフォークの目的には大義がない(要はマイナーの利益追求のみが目的であった)ことが露見したため、一気に求心力が弱まり、また、BUのハードフォークを実現するためのソフトウェアにバグがあるのか、度々BUのチェーンはクラッシュを繰り返す状況であったために分裂はせず、落ち着きを取り戻しました。
まぁ、今またUASFやSegwit2x、UAHFなど3つか4つに分裂するという話も出ていて不安定な状況ですね。
3月のときは引用したZaifの朝山社長のツイートで紹介されたように、BUに係る問題について複数の取引所が共同声明を出しました。この声明では、BU側が正しい正しくないではなく、BUがハードフォークした際にも取引所が取引所として切れ目なくユーザーにサービス提供するためのやむを得ない対応(BU側通貨をBTUもしくはXBUとする)の表明とBUコインを取引所で受け入れるに当たっての技術的懸念(リプレイアタック)を示したものでした。
取引所は中立的立場というわけでしたが、ユーザーにとってみればどちらのコインを使えばいいのかという不安に対して、一義的にはこれまでのビットコイン(コア側BTC)を取引所で扱い、個別の取引所判断でBTUを扱うということが示されたため、ある意味での安心感を得られたのは大変よかったのではないかと思います。
今回の8月1日のUASFに向けて、3月のような共同声明が出されるかはわかりませんが、基本的に世界の多くの取引所はユーザーを中心に考え、ユーザーに向けて情報提供を行ったという実績を踏まえれば今回も期待してよいのではないでしょうか。